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エレクトロニクスシステムグループ報告

・エレクトロニクスシステムグループ

本グループはつくばと東海両キャンパスで開発拠点を維持している。この二つの連携により要素開発からシステム開発まで幅広くプロジェクトのニーズを把握しつつ研究開発を行う体制をより盤石なものにする。我々は今後重要となる高輝度高強度加速器実験用検出器・読み出しシステム構築のための研究開発を組織的に進める。

SOI検出器グループでは、12月に沖縄科学技術大学院大学において、半導体トラッキング検出器に関する国際会議(HSTD11)と合同で、第2回目の国際会議'SOIPIX2017'を開催した。海外からの120名の参加を含むおよそ200名の盛大な会議となった。SOI検出器に関する発表も30件以上あり、性能向上の報告が次々となされた。また、高エネルギー奨励会より理研の初井が「SOI技術を用いた広ダイナミック・レンジX線イメージセンサーの開発」で小柴賞を、KEKの新井と倉知が「SOI技術を使った革新的ビクセルセンサーの実現」により諏訪賞をそれぞれ受賞した。

計測装置開発グループでは、Belle-II(SVD,CDC,ARICH,システムインテグレーション), J-PARC(ニュートリノ,COMET,g-2/EDM,E16),ATLAS(TGCトリガー)等に関わる開発を東海キャンパスの開発拠点連携し行っている。また従来のOpen-Itを通したOJT(On the Job Training)型の開発研究を全国の大学との連携により維持している。現在ワイドギャップ半導体および商用シリコンプロセスを使用した高耐環境性能を持つ量子ビーム計測の研究開発を実験グループと共同で遂行している。具体的にはSiCおよびダイヤモンドピクセルおよびその読み出しに使用可能なフロントエンドの開発を行った。これらの成果は来年度以降実用化技術へ徐々に移行させる。

エレクトロニクスシステムグループ東海分室報告

つくば拠点と連携してJ-PARC利用者を中心とするユーザーと数十件の共同開発を進めている。必要な共同利用環境が整い東海拠点においても多くの共同開発を進めることが可能になった。共同開発以外にも技術教育・開発者間交流などを積極的に推進することでJ-PARC高強度ビーム用計測システムの研究開発に貢献する事を目指す。若手中心の教育プログラム(講義、演習、実習)を毎年企画開催しているが年間延べ人数160名程度の受講者が加速器科学分野に加えて工学、宇宙・天文、生物など他分野からも参加している。今後も活動を発展させ技術で貢献して行く。